ああラー

ターヤ視点

翌朝

座り込むしかなかった。疲れていたからじゃない。とんでもない。むしろエネルギーが有り余って、体が震えるくらいだった。でも、自分の耳を――ちくしょう――信じられなかったからだ。

一万人。その数の。海兵隊員。

モンロー大尉は執務室のブリーフィングテーブルの端に立ち、胸の前で腕を組んでいた。いかつい大の男たちですら黙らせて話を聞かせるような、凄みのあるオーラを放っている。彼女は分厚い情報ファイルや計画書、署名済みの許可書などが置かれたテーブルに身を乗り出すと、あたしとライレンに視線を走らせた。

「この者たちは準備万端です」と彼女はきっぱり言った。「彼らには秘密保持契約に署名さ...

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