デリシャス・アロガンス

ルシアン・ヴァイレル視点

そのメッセージは、月の魔法と傲慢さを帯びた、暗号化された血術によって送られてきた。

すぐには開かなかった。その背後にある絶望が感じ取れたからだ。輝かしく、十代特有で、そして特権意識で沸騰しているような。狼どもは欲しいものが手に入らないと、いつもこうも分かりやすい。

だが、それでも……好奇心には勝てなかった。

取引に応じる用意はできた。我らをここから出せ。さすれば内側から貴様らの敵を滅ぼす手助けをしてやろう。我らには力も、影響力も、そして動機もある。この好機を無駄にするな。

――V+S

ストームクロウ。

やはり奴らか。

私は椅子に深くもたれかかった。スクリー...

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