メイトボール

エロウェン視点

食事は最高だった。ワインは? 危険なほどに。そして今は?

ダンスホールは熱気に満ちていた。

何千人もの人々が空間を埋め尽くしている。狼人間、魔術師、魔女、獣人、そして海兵隊員たち。星の光を宿し、音楽のリズムに合わせて脈打つ魔法の水晶が滴るシャンデリアの下で、私たちは皆、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。

熱くて、騒がしくて、最高にマジカル。この瞬間を生きているって感じだった。

誰がダンスを始めたのかはわからない……たぶんタヤね、間違いないわ……でも今や、部屋中が動いていた。ブーツが床を踏み鳴らし、ドレスが渦を巻く。まるで満月そのものが、私たちに酔っぱらって後先考えない行動を取れ...

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