ザ・スター・ブレッシング

エロウェン視点

ストームクロー砦

中庭

爆弾投下直後

もうあの作戦室では息もできなかった。

投影がまだちらついている限り。ヴァエラの顔が脳裏に焼き付いている限り。ソリアの新しい牙と、あのクソみたいな笑みがある限り。空気が欲しかった。空間が欲しかった。この素手で世界を焼き尽くしてしまわないために。

「歩きましょう」私は言った。命令と呼ぶにはか細すぎる声だったが、願い出でもなかった。

ルナ・アエリーラがすぐに隣に立った。いつも通り、穏やかで落ち着き払っている。「神殿は完成しました」と彼女は静かに言った。「ご覧になってはいかがです」

ルナ・ニラが頷く。「まだ神聖なものに、己を繋ぎ止めなさ...

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