第16章 新しい段階

ロビー。

マーカスが拡声器を持ち上げた。

「新コーナー開始だ」

ふくよかなディレクターがわざとらしく咳払いし、腹に響く声で告げる。

「本日のランチは各ペアが持ち回りで調理する。ゲスト全員がブラインドで採点。勝者は物資が2倍、負けた組は食事抜き」

ルールが読み上げられた瞬間、アイヴィーの顔色がさっと死んだ。

昨夜は0点。今朝は配給ストップ。ここでまた負ければ、脱落カウントダウンは確実にゼロへ――いや、終わりへ向かって一気に進む。

「食材庫を開放する。制限時間は2時間だ」

砂時計がくるりと返される。

エヴァは立ち上がると、迷いなく冷蔵保管庫へ向かった。

セバスチャンも、その背...

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