第17章 崖の上のガチ救出劇

男は足を止め、顔だけを横へ向けた。

「お願い、助けて……!」

アイヴィーはスカートの裾をぎゅっと握り締め、ぽろぽろと大粒の涙を落とす。

「ヴァンスグループは最大のスポンサーよ。あなたがひと言言えば、制作はルールを変えるはず。私、脱落できないの。これ……私にとって、すごく大事なの」

「理由は?」

セバスチャンは片手をポケットに突っ込み、淡々と問う。

「だって私たち、昔からの知り合いじゃない!?」

アイヴィーは焦ったように一歩踏み出す。

「それに……それに、あなた、前に兄さんに約束したでしょう? 番組の中で私のこと、気にかけてくれるって。今回だけでも私を残してくれたら、ウィットロ...

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