第18章 オールラウンダーが全員をキャリーする

セバスチャンが短くうめき、顔色が一瞬で真っ青になった。

「……怪我したの?」

エヴァが泳いで近づき、彼の腕をがしっと支える。

「死にゃしない」

歯を食いしばって吐き捨てるように言った。

「じゃあ黙って。ツタに沿って上がるわよ」

エヴァはツタを川原の腰に回し、ぎゅっと固結びにする。ほどけないのを確認してから、セバスチャンに顎で合図した。

「先、行って」

セバスチャンはエヴァを一度だけ見て、余計なことは言わずにツタを掴む。右腕は明らかに力が入っていない。左手と脚だけで、崖を這い上がっていく。

下ではエヴァが川原の身体を支え、少しずつ、少しずつ押し上げた。

十数分後。

ようや...

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