第21章 世論の反撃

コールの言葉が落ちた瞬間、ロビーは針一本落ちても聞こえそうな静けさに包まれた。

カメラが一斉にエヴァへ寄る。

エヴァは椅子に腰かけたまま、作業ズボンのポケットから小型のボイスレコーダーを取り出した。親指を再生ボタンにかける。

殴られに来たなら、望みどおり殴ってやる。

――押そうとした、その刹那。

横から伸びた手が、彼女の手の甲に重なった。

あたたかい掌。

セバスチャンが立ち上がり、あの「顔面どアップ」のレンズたちを長身で遮る。

「ウィットロック家の御曹司。昨夜、寝不足か? 頭まで回ってないようだな」

淡々とした声。コールの顔など、まともに見もしない。

コールが一瞬固まり、...

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