第24章 世論の大逆転

エヴァはコーヒーカップを手にしたまま、キッチンのほうを冷ややかに見やった。

ふっと、声が漏れる。

アイヴィーの指先から、細い血の筋がにじんでいた。

トマトを切っただけで自分を切るとか、才能の方向が違うだろ。

コールが矢のようにキッチンへ飛び込み、敷居に足を取られそうになってよろけた。

「動くな! 動くなって!」

彼は慌てふためきながらキッチン中をひっくり返し、救急セットを見つけると、しゃがみ込んでアイヴィーの指を押さえ、包帯を巻き始めた。

アイヴィーは俯いたまま、濡れた睫毛を震わせ、従順に手を差し出す。

「お兄ちゃん……痛い……」

「我慢しろ。すぐ終わる」

コールの声は、...

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