第28章 面白い見せ物

セバスチャンの瞳が、すっと焦点を結んだ。

薬で散っていたものが、エヴァのその一言が落ちた瞬間、何かに引き戻されるみたいに戻ってくる。

彼は俯いたまま、エヴァを見つめた。

1秒。2秒。3秒。

エヴァは膝を引かない。手も緩めない。

4秒目。

セバスチャンが乱暴に手を放し、横へ転がるように身を投げた。どすん、とマットレスが沈む。

拳でベッドを叩きつける。びり、と震えが伝わり、テーブルの水のコップがかすかに揺れた。

「……くそ」

枕に顔を押しつけた声は、こもってほとんど聞き取れない。

エヴァはベッドに起き上がり、引っ張られて歪んだ襟元を指先で直した。

余計なことは言わない。

...

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