第35章 突き合わせ

「第1ラウンド議題――トマトアレルギー事件について」

スピーカーがすっと静まった。

先に口を開いたのは、エレノアだった。

「エヴァ……ママは、あなたがトマトにアレルギーがあるなんて知らなかったのよ」

声は小さく、濡れ衣を着せられたみたいな悔しさが滲む。

「あなたが見つかったとき、家にはあなたの医療記録がなかった。外で過ごした年数が長すぎて、どこからも書類が来なかったの。わたしは……わたし、知らなかった。だから、それでわたしを責めないで」

そこでいったん言葉が途切れ、目の縁が赤くなる。

「その日、わたしがトマトスープを選んだのは……家の味っていうか、あたたかいものを作りたかったか...

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