第42章 罠の暴き

ライアンの顔が、完全に崩れた。ピアノの蓋に置かれた写真を食い入るように見つめ、額には冷や汗がにじむ。

次の瞬間、彼は急に表情を切り替え、声色まで甘くする。

「エヴァ、話せばわかる。欲しいものは何だ? コネ? デビュー枠? 何だって用意できる。これを全部処分してくれるなら、グランドフィナーレ入りは俺が保証する」

「私が欲しいのは、あんたがこの番組から消えること」

エヴァは氷みたいに言い放った。

「好意で済ませているうちに従え!」

ライアンが逆上する。体格差を盾に、もう一度エヴァへ飛びかかった。力ずくで押さえつけるつもりだ。

「ドンッ!!」

設備室のドアが、耳をつんざく爆音を立て...

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