第44章 女優の招待

屈強な黒服の警備員が4人、ほとんど同時に車から降りた。無駄口は一切なし。動きは訓練されたそれで、速く、正確だ。

2人が左右を抑え、残り2人が正面を塞ぐ。半円の包囲――一瞬で、エヴァを中心にした檻が組み上がった。

全員がタクティカルイヤホンを着けている。スーツの下の筋肉はぴんと張り、立ち姿はいつでも打てる格闘前の構え。

エヴァは足を止めた。

視線の温度だけが、すっと落ちる。退かない。右足を音もなく半歩引き、重心を沈める。爆発に最適な位置へ調整する。

右手がマウンテンパーカーのポケットへ滑り込む。指先に触れたのは冷たいチタン合金製のタクティカルペン。親指でペン尻の隠しスイッチを押さえた...

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