第51章 ドレスは引き裂かれた

「野心と揺るがない意志が宿った目をしてるわね」

ヴィクトリアが一歩、間合いを詰める。伸ばした指先が、エヴァの顎をすっと持ち上げた。

「うちの息子、ようやくまともな目をしたじゃない。父親より上出来よ」

エヴァは、その手から逃げなかった。

「お褒めにあずかり光栄です」

淡々と、しかし引かない声音。

「私も、自分の目は悪くないと思っています」

ヴィクトリアが声を上げて笑う。

「いいわ」

ぱっと手を離し、あっさり言った。

「でも、その服。つまらなすぎる」

そして背後の秘書へ視線を投げる。

「『ダークナイト・スターライト』を持ってきて」

秘書がびくりと顔を上げ、血の気の引いた...

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