第100章

数日後、ライトは路上でジェイスを見つけた。

「後悔した?」

ライトが口を開くより早く、ジェイスが笑って訊いてくる。ライトの顔を見た瞬間、可笑しくてたまらないとでも言うように。

「……何がだ」

ライトは眉をひそめた。

「俺に――」

ジェイスがぐっと近づき、ライトの耳元へ息を落とす。

「――フェラ、させなかったこと」

ふっと頬に息を吹きかける。ライトの表情が固まったのを見て、ジェイスは堪えきれずに声を上げて笑った。

ライトはジェイスを見たまま黙っていた。頭の回転には自信がある。だが、この泥棒の思考回路とは、どうにも接続口が見当たらない。

「いいよ」

ジェイスは笑いながら言う...

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