第115章

だが、この訓練キャンプは、いつだって順風満帆というわけじゃない。

教官が質問した瞬間だった。

「知らねえよ!」

ボブという男が、いきなり声を張り上げた。

「俺が分かるのは、クスリの袋を見りゃ純度がだいたい読めるってことと、どこで加工されたか、どこの筋のブツか……それくらいだ!」

彼はまくし立てるように薬物の分類を言い切り、息を吐く。

「俺が知ってんのはそれだけ! それ以外、何もできねえんだよ! 変に追い詰めんな!」

露骨に反発しはじめていた。

「俺は七年もこれで食ってきたんだぞ。あいつらより詳しいくらいだ! じゃあ他に何ができるってんだよ!」

――そうだ。

この仕事しかで...

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