第13章

「悪い、渋滞がひどくてさ!」

ネロが倉庫の中へ姿を現した。服も一式、着替えている。

「身体検査だ」

売人が二人、ネロを乱暴に壁へ叩きつけた。

片方が手を伸ばし、上から下まで丹念に探る。ポケットの中身も全部抜き取って、机の上へぶちまけた。携帯、鍵、札束、コンドーム――それにワセリンのチューブまで。

売人たちは顔を見合わせ、鼻で笑うと、ネロを前の空きスペースへ蹴り飛ばした。銃口だけは、相変わらず彼に向いたまま。

「お前、何者だ」

離れたところから、頭がのんびりした調子で問いかけてくる。だが、湿った殺気はモニター越しでも伝わり、アランの胸がひやりと縮んだ。

「マイルスの代わりに、ブ...

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