第161章

レストラン。

「例の人、見つけたのか?」ジェットマンが、前回の続きみたいに切り出した。

ネロは顔を上げて、ふっと笑う。問いには正面から答えず、皿の肉にナイフを入れた。

「最悪だ……俺、今すごく臆病になってる」

「死ぬのが怖い」

一拍置いて、ネロはジェットマンを見据える。

「分かるだろ。前は怖くなかった」

「?」

ジェットマンは一瞬きょとんとした。ネロがここまで露骨に自分のことを口にするとは思っていなかったのだ。

向かいの目には、わずかな心配が滲む。

「――でも今は怖い。数日前、あの殺し屋を前にして……生まれて初めて、死ぬのが怖くなった。俺は死にたくない」

ジェットマンは...

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