第182章

それは、彼らにとって最初の「制圧術・実戦レベルアップ訓練」だった。

ネロは隊列の中から教官席を見上げた。並んでいるのは、見たことのない顔ばかり。

――どの顔も、等しく近寄りがたい。

「お前らは全員、警察の制圧術を受けてきた」隊を率いる教官が口を開く。「ボクシング経験者もいる。テコンドーが得意なやつ、カンフーをやってたやつも相当数いる。オリンピックの散打でメダルを取った人間がいることも、俺は知ってる」

その言葉に、ネロは反射的に隊列の中へ視線をやりたくなった。

十二週間の訓練で、皆それなりに顔見知りになっている。だがネロだけは、仲間と接する機会が少なすぎて、いまだに互いをよく知らない...

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