第2章
近くの古びた雑居ビル。最上階へ続く剥げた階段を上がり、少年は鍵を探しながら、アランの逞しい体躯を値踏みするように見上げた。
「あなた、なんて呼べばいい?」
笑い混じりに訊く。
「アラン」
アランは微笑み、少年を抱き寄せて耳元へ囁く。片手は腰を撫でるように滑り、もう片方のごつい指がズボン越しに執拗に後ろを探り当てた。
「ぁ……」
少年は身体を預け、頬を赤くして震えながら扉を開ける。
アランはそのまま少年を扉の内側へ押し込み、背中を壁へ叩きつけた。少年は荒い息を吐き、焦点の合わない目で見上げる。下半身はもう、はっきりと主張していた。
アランはズボンを乱暴に引き下ろし、露わになった熱を手のひらで握り込む。先端にはすでに滲みが光っている。
「ぁ……っ、ん……」
少年が呻き、アランの腰へ手を伸ばしかけた。
「触っていいって言ったか?」
アランは耳元で低く命じる。
「ぁ……」
返事を待つ暇も与えず、少年の両手を背中で捻り上げた。膝で脚を割らせ、身体ごと壁へ押しつける。シャツのボタンを外し、胸元を晒させた。
指先で乳首を強く擦ると、少年は堪えきれずに声を上げる。アランはシャツを剥ぎ取り、袖を肘まで落として捻り、即席の拘束具にして両手を縛った。
少年が状況を飲み込めず、ぼんやり顔を上げた頃。アランは再び熱を握り、ゆっくりと扱き始める。
「ぁ――」
少年の目がまた蕩け、半眼のまま首を反らせる。形のいい唇がわずかに開き、掠れた声が漏れた。
アランは笑って眺めるだけで、キスはしない。代わりに指で唇を押さえ、ぐい、と撫でる。
「ん……」
少年は本能的に指を追い、口を開いた。
アランは指を二本、口内へ差し入れる。少年は慌てて舐め吸い、アランはさらに荒く奥へ押し込んだ。喉の奥を何度も突かれ、少年の顔が真っ赤になる。
「っ……!」
涙が滲む寸前で、アランはようやく力を緩めた。
少年は腕の中で喘ぎ、指を舐めながら腰を擦りつけてくる。焦れたように臀を振り、掠れ声で懇願した。
「……入れて……アラン……お願い……抱いて……」
アランは指を引き抜き、濡れた中指を背後へ押し当てる。
「緩いな」
わざと冷めた声を作る。
「これじゃ、俺が気持ちよくない」
抜こうとする仕草。
「やだ!」
少年が必死に叫ぶ。
「締める……お願い……やって……」
