第200章

午後、ネロはライトから電話を受けた。ニューヨーク郊外の、あの小さな町にいるのだという。

「午前中、あそこ……配信で銃撃事件になってた」ライトが言った。

「撃ったのは俺だ」ネロはため息をつき、「犯人を撃ち殺した」とは言わずに済ませた。

「……お前、大丈夫か?」ライトはすぐに察して、そう訊いた。

ネロは自嘲気味に鼻で笑う。「俺が何だってんだよ」――もう、初めてじゃない。

「月曜、心理の面談が入った。いつものやつ。いつも通りリンダに頼んだ」ネロは電話口で言う。「週末から月曜までは、俺は動ける」

発砲後の『恒例』のカウンセリング。最初の頃は形だけでも顔を出していたが、いつからかリンダに一...

ログインして続きを読む