第25章

夜は、いつも通り慌ただしく降りてきた。

ジェイスが「ポート」に来て二日目。インカムが鳴り、いちばん大きな個室へ酒を運べと呼び出された。

扉を開けた瞬間、むっとする熱気と酒の匂いが押し寄せる。部屋の中には十数人が横たわるように散らばり、壁の大画面では音楽映像がぐちゃぐちゃに流れていた。脇には、この部屋を担当しているらしいスタッフが二人。

ジェイスは酒を置き、踵を返して出ようとした――そのとき、視界の端に入った光景に、足が止まった。

ソファの脇、床にひとりが跪かされている。服は引き裂かれ、上半身はほとんど裸。頬には殴られた痕。横の男に髪を掴まれ、無理やり顎を上げさせられて酒を流し込まれて...

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