第36章

ジェイスが目を覚ましたとき、もう何時なのか分からなかった。

窓は閉め切られ、カーテンは重く垂れている。耳を澄ませても、上も下も気配ひとつない。

ジェイスは身をよじって起き上がり、ふらふらと浴室へ向かった。足裏は綿の上を踏んでいるみたいに頼りなく、全身がばらばらにほどけたように痛む。

浴室で蛇口をひねる。ぬるい水が一気に肌を打ち、ジェイスは反射的にびくりと震えた。喉の奥から、低い呻きが漏れる。一晩で、身体が妙に敏感になっている気がした。

湯気の中では、痛みがいっそう神経を剥き出しにして、心の脆さまで引きずり出す。

ジェイス――自分の名を、心の中で呼ぶ。お前は結局、結局――。

何年も...

ログインして続きを読む