第60章

十分ほど走ったところで、アランは悟った。ネロは、そう簡単に振り切れない。

路上警邏の連中に余計な手間をかけさせたくない。アランは車を山頂へ向け、路肩に寄せて停めた。

すぐに、ネロの車も追いついてくる。

「アラン!」

ネロはドアを乱暴に開けるなり、まっすぐアランのもとへ詰め寄った。

「ニミスの件は、もう手を引け!」

「俺はもう特勤課じゃない。お前が俺を外したんだろ?!」

アランは怒鳴り返し、噛みつくように言った。

「俺が何を調べようが、お前に関係あるか!」

ネロは首を振る。

「お前が今、何をどこまで掘ってるのかは知らない。誰の神経を逆撫でしたのかもな。だが――アラン、ニミス...

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