第61章

翌朝、アランは早々に署へ駆けつけた。ネロが降りてくる前に引き継ぎを片づけるつもりだったのに、予想に反してロブが来ていない。

机の上に、ロブのメモが置かれていた。

――ニミスの件、少し掴んだ。明日14:00、「灯影」で。 R

「灯影」は小さなバーの名だ。アランも場所は知っている。ブルックリンのクインシーとハミルトン高速の交差点近く、公園からも遠くない。以前はロブの持ち場だった。

昨夜のことを思い出す。帰り際、ロブは「もう少し資料を整理する」と言って、アランより遅くまで残るつもりだった。ネロと揉めている間に、何か情報が入って、急いでこのメモを書いたのかもしれない。

それなら、今朝はどこ...

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