第80章

しばらくして、ネロは顔を上げ、荒い息のままアランを見た。

アランも汗だくで、肩を大きく上下させている。

「くそ。俺、ほとんど動いてねえぞ」

ネロにそう言って、アランは歯を見せて笑った。

ネロはまた力が抜け、ぐったりと沈みかける。

だが、アランが笑いながら腰を抱えて引き留めた。

アランは腕の中のネロを支えたまま、背後へ視線をやる。ネロの奥は、さっきまでの熱を失ったばかりで、ひくひくと痙攣しながら緩んでいた。

「……こんなに開いてんのか?」

アランは軽く二度、ぱん、と叩き、息の乱れたネロの顔を覗き込む。

「なあ? そうだろ」

ネロは嵐の切れ間みたいな呼吸の合間に、言葉を作る余...

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