第82章

ドアが「バンッ」と音を立てて開き、二人は身体を絡め合ったまま転がり込むように部屋へ入った。柔らかな灯りが青い壁を照らし出し、思わず足が止まる。

「……こんな感じか」

アランがぽつりと呟いた、その瞬間にはもうジェイスがまとわりついてくる。

ここはクラブ併設の宿だ。店の男たちには専用の部屋が用意されていて、ここはエイデンの部屋だった。

互いの身体をきつく絡め、撫で、口づける。たちまち室温が跳ね上がり、息が詰まりそうなほど熱が満ちた。

ジェイスは荒い息を漏らしながら手をアランのコートの内側へ差し入れ、シャツをこじ開けて硬い胸筋を撫で回す。顔を埋めて、むさぼるようにキスを落とした。もう片方...

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