第216章 エージェントを育成する

伊崎彩葉は胸を叩いて太鼓判を押すと、そのまま片瀬澄乃の手を引いて外へ連れ出した。

「澄乃さん、まずは案内するよ! ここがどれだけ人を振り回す場所か、見せてあげる!」

二人は訓練施設の敷地内の道を歩いていく。周りには背の高い木々が立ち並び、土と汗が混じった匂いが鼻をついた。

少し先の訓練場では、迷彩服の連中が障害走をやっている。誰かが足を取られて泥の窪みに転げ落ちても、誰ひとり止まらない。助けも入らない。落ちた本人が泥まみれで這い上がり、そのまま列へ戻って走り続けるだけだ。苦しいはずなのに、弱音はない。呼吸のリズムすら崩さない。

「見えた? これでまだ基礎体力。毎朝5時起きで5km走っ...

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