第25章 稼ぐ

渡辺鳴は慌てて言い募った。

「前谷さん、もしかすると芸能界に少し誤解をお持ちかもしれません。星崎エンタメは、その辺の小さな事務所とは違います。瀧本グループの後ろ盾がありますし、資本力も十分です。お子さんたちのために、健全な成長環境を整えることも可能です。しかも、あの子たちの素質なら、将来性は計り知れません。ご本人たちにとっても、またとない好機かと」

「どれだけいい話でも、お断りです」

片瀬澄乃の声は、きっぱりとしていた。

「私は、あの子たちには普通の子どもと同じように、のびのび、楽しく育ってほしいんです。こういう名声や利益に振り回されたくありません。あの子たちの年なら、仕事や契約に縛...

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