第40章 契約

そう言い終えるやいなや、前谷琴音のスマホが鳴った。光影メディアのマネージャー、岡野さんからだ。会って契約の話をしたいらしい。

前谷琴音は3人の子どもを見回し、困ったように笑った。

「向こうから来ちゃったね」

片瀬奏太と片瀬奈菜がぱっと跳ねて喜び、片瀬和也も口元にかすかな笑みを浮かべる。

前谷琴音は2人を連れて待ち合わせのカフェへ向かった。岡野さんはすでに席で待っていて、琴音の背後にいる奏太と奈菜を見るなり目を輝かせた。写真よりずっと整っている――というより、目立つほど可愛い。

そして、片瀬奏太の顔を見た瞬間、岡野さんは内心ぎくりとした。

瀧本知暁に、似すぎている。

まさか……何...

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