第43章 助けを求めて拒まれる

オフィスにいた二人は、同時に言葉を失った。片瀬結希は黒々とした人だかりを目にした瞬間、さっと血の気が引く。

「あなたたち、なんで……」

前谷さんが彼女の鼻先を指さす。

「こっちが来なきゃ、最後までバカにされて終わりだったな! レイが表に出てこない理由がやっと分かった。お前が追い出したんだろ!」

楠田昭一が、ここぞとばかりに口を挟んだ。

「皆さま。片瀬澄乃さんは退職後、できるだけ早く皆さまに事実をお伝えし、被害を最小限に抑えようとしておりました。ですが片瀬社長が……ええ、まあ」

そこまで聞けば、客たちに分からないはずがない。

岡野奥さんが即座にスマホを取り出す。

「今すぐレイに...

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