第53章 行動

四人が合流して短く打ち合わせると、もう少し様子を見ることにした。だがその後、手口を変えて何度試しても、子どもたちには近づけない。少しでも動けば、護衛が即座に気配を察して遮ってくる。

結局、彼らは渋々引き下がり、伊崎大輝に状況を報告した。

「伊崎さん……ダメでした。相手のボディガードがプロすぎて、近づく隙がまったくありません。子どもの髪に触れるのは無理です」

報告を聞いた伊崎大輝は眉間に皺を寄せた。こいつらの腕は確かだ。その彼らが失敗したとなれば、隠れて髪を取るのがどれほど難しいか――想像に難くない。

その暗闘の一部始終を、片瀬和也は遠くから見ていた。やはり、誰かがこちらを守っている。...

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