第22章 風間じいさんに何かあった?

風間悠希の沈黙が、七海をまた深い絶望へ突き落とした。

「黙ってたって、何も解決しないよ。風間社長。ビジネスの世界で長くやってきたなら、そのくらい分かってるはずでしょ?」

七海は言葉を切り、ふっと長い息を吐いた。何年も積もり積もった諦めが、その吐息に混じる。

「……もういい。どうでもいい」

「このままにしよう。改めて時間を決めて離婚の手続きに行く。それ以外、私たちに話すことなんてない」

言い捨てると、七海は迷いなく踵を返し、そのまま車へ乗り込んだ。

バタンッ。

ドアが重く閉まる音が、夜気に鈍く響く。

今度は運転手も迷わず発進し、風間悠希の車を避けて走り去った。

……どれだけ時...

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