第28章 安田恵の弟子

風間悠希は画面を凝視した。次の瞬間、指がキーボードを叩き、LIMEを送る。

【俺が欲しいのは、そんな情報じゃない】

彼が知りたいのは――その名医の行方だ。

可能性が1つでもあるなら、手放すつもりはなかった。

ほどなくして、夏川直希から返信が届く。

【社長、こういうことです。当時の防犯カメラを当たろうとしたんですが、さすがに年数が経ちすぎていて……それで当時その場にいた目撃者や医師に連絡し、話を集めました。救命した名医は女の子で、年齢は若かったそうです。ただマスクをしていて、誰も顔までは見ていません。さらに1か月前、M国の首都の路上で、ある高齢者が急性心筋梗塞で倒れた際も、同じく女の...

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