第35章 失望、それとも憎しみ?

七海は、いま胸の内をどう言葉にすればいいのか分からなくなっていた。

失望なのか、それとも憎しみなのか。

……きっと、後者のほうがずっと大きい。

「風間悠希、本当に恥知らずね」

そう言い放つと、七海は一度深く息を吸い込み、荒れた心を無理やり鎮めた。そして顔を上げ、風間爺さんへ視線を向ける。

「おじいちゃん、私、ここにいるのやめるね。今の私、感情を抑えきれなくて……言葉もきつくなりそう。二人で、ちゃんと話して。私は先に出る」

それだけ告げると、七海は風間悠希に余計な視線ひとつすら与えず、すっと横をすり抜けて廊下へ出た。

ばたん、と扉が閉まる。

その瞬間、七海と風間悠希は、別々の世...

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