第40章 すべてを埋め合わせるつもりだ

七海は我に返って時間を確認した。まだ朝の七時。風間悠希は、もう出ていったのか?

そんなはずない。

――それとも、目を覚ましたら自分が隣で寝ていて、驚いて逃げたとか?

その可能性は、正直かなりある。そう思った瞬間、胸の奥に小さな自嘲が滲んだ。

けれど次の瞬間、トイレのほうからシャワーの水音が聞こえてくる。

耳を澄ませて少し待って、七海はようやく確信した。風間悠希は、風呂に入っている。

なぜだか分からないが、気持ちがほんの少しだけ軽くなった。

その隙に起き上がり、着替えを済ませ、布団もきちんと畳む。

――決めた。

今夜は、風間悠希が脅そうが甘いことを言おうが関係ない。もう二度と...

ログインして続きを読む