第17章 彼に厄介事を持ち込む

相馬瑛太は立ち上がり、茅野芽衣を背中にかばうようにした。

それだけで、相馬悠真の視線を無言のうちに遮っている。

相馬悠真は、張り詰めた空気に気づかないふりでもしているのか、薄い笑みを浮かべたまま芽衣に尋ねた。

「具合、少しはよくなった?」

茅野芽衣は答えず、ただ彼に目配せする。

相馬悠真は表情を変えないまま、淡々と言った。

「さっき医者に確認してきた。問題ないってさ。数日ゆっくり休めばいいらしい」

芽衣の胸の奥が、そっとほどけた。

よかった……。

よかった、子どもは無事だ。

この数日、相馬瑛太がずっとそばにいて、子どもの状態を確かめるタイミングがなかった。

けれど相馬悠...

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