第21章 お姉ちゃんでは満足できない

茅野家の三人が抱えている狙いは、茅野芽衣には丸見えだった。

茅野美月が今回、明らかな敵意を持ってやってきたことは、誰よりも彼女自身が分かっていた。すでに家にまで上がり込まれている以上、これから先、数え切れないほどの手段で自分を挑発してくるに違いない。

芽衣は薄くまぶたを持ち上げ、茅野美月たちの浮かれた得意顔を、何の感情も見せずに眺める。

――どうでもいい。

一方、相馬瑛太は茅野美月を相馬家に連れ戻すと決めたその瞬間から、あからさまな後ろめたさをまとい、表面上は茅野美月を避けてばかりいた。

二人の距離感は、むしろ「近づくな」と言わんばかりに冷え切っている。

瑛太は芽衣への負い目を自...

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