第26章 くたばれ!

ほどなくして薬の効き目が一気に回り、茅野芽衣はその場に崩れ落ちた。意識は闇に沈み、呼びかけにも反応しない。

朦朧とする中、どこかへ運ばれている気配だけは感じた。けれど瞼は鉛のように重く、開けようとしても開かない。抵抗どころではない。

――その時点で、芽衣の「失踪」から丸一日が経っていた。

相馬瑛太は帰宅しても芽衣の姿が見当たらず、最初は「まだ怒ってるだけだろ」と高を括った。自分から探しに行くのも癪で、意地を張ったまま一晩を過ごす。

だが翌日になって、胸騒ぎが膨らむ一方だった。

調べてみて、血の気が引く。芽衣は出かけたきり、一度も戻っていなかったのだ。スマホも電源が落ち、まるで人間ご...

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