第31章 気絶

「……あり得ない!」

茅野芽衣はびくりとして、反射的に言い返した。

「変なこと言わないで……」

「どこがあり得ないの?」

山田未祐は間髪入れずに被せ、勝手に結論へ走り出す。

「だってさ、二人って子どものころから知り合いなんでしょ? それって幼なじみ。で、再会したんだから……ほら、あれ。より戻しってやつ!」

茅野芽衣は、泣くに泣けない顔になる。

どこに幼なじみ要素があって、どこがより戻しなのだろう。

「冗談やめてよ。万が一、相馬先生に聞かれたら……私が変な気起こしてるって誤解される」

相馬悠真が自分に好意を持つはずがない。

自分は一度、結婚している身なのだから。

山田未祐...

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