第34章 相馬悠真の身の上

警察は来るのも早ければ、引き上げるのも早かった。

物証は寝室の中に揃っていた。探すまでもない。

茅野の両親は容疑者として、そのまま連行されていった。

茅野美月は腰が抜けたみたいに立ち尽くし、荒らされた室内を呆然と見下ろす。床一面の散乱が、家そのものの「終わり」を匂わせていた。

――絶対に、あの二人に何かあってはならない。

そうでなければ、自分はただの養女だ。茅野の両親という庇護がなくなったら、何を頼りに茅野芽衣と戦えばいい?

「瑛太……」

そうだ。相馬瑛太に会わなきゃ。

あの人なら、人を「出す」方法を知っているはず。

茅野美月は家を飛び出し、息を切らせて相馬家へ向かった。

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