第49章 すべてこの子のおかげ

その夜、相馬瑛太は怒りで理性を焼き切られたようだった。

帰宅するなり顔を強張らせ、低い声で言い捨てる。

「会社の資金調達が、ネットの噂のせいで影響を受けてる。時価総額が落ちたら、乗り気だった投資先まで手を引いた。今じゃ、こっちから連絡しても取り合わない」

続けて目を細め、刃のような視線を茅野美月に向けた。

「だから言っただろ。これ以上、余計な真似をするなって」

茅野美月は、真っ先に自分が責められるとは思っていなかったのだろう。顔色を変え、慌てて口ごもる。

「わ、私は……どうしてこんなことに……写真だって、私が出したんじゃ……」

「それに、それに……お姉ちゃんが――」

「黙れ!...

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