第101章

妃那視点:

イタリアに到着して、飛行機を降りたばかりの私たちの前に、遠くから黒いスーツ姿のボディーガード集団がずらりと歩いてくるのが見えた。

あまりにも物々しい光景に、私は思わず葉夜を冷やかす。

「すごいじゃない。イタリアにも勢力を持ってるなんて」

ところが葉夜は何も言わない。

不思議に思って顔を向けると、彼は眉間に皺を寄せて、険しい表情で彼らを見ていた。

ただ事じゃない、と直感で悟る。

私は声を落として問いかけた。

「どうしたの?」

「俺、迎えなんて頼んでない」

その一言に、私も一気に神経を研ぎ澄ます。

ボディーガードたちはあっという間に目の前まで来て、葉夜は反射的に...

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