第11章

祈葉視点:

妃那が、私を殺すって?

ふふっ。笑わせないでよ。

真っ赤に充血したその瞳を見つめながら、私はわざと首をぐいっと彼女の手の中へ差し出した。

「やれば? さあ、ほら。今ここで、私の首、へし折ってみなよ」

妃那は今、ひどく怒っている。呼吸は荒く、胸は大きく上下していた。

歯を食いしばり、彼女は叫ぶ。

「祈葉、あたしが本気でやれないとでも思ってんの?」

「絶対にできないね」

私は冷ややかに笑い返した。

「そんな度胸、あんたにはない。妃那、あんたは所詮、何も守れないみじめな負け犬だよ」

「違う!」

妃那は感情を爆発させる。

「違わない。今あんたが怒ってるのは、自分...

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