第12章

妃那視点:

祈葉は悲鳴を上げながら、全身を丸めて転げ回っていた。

トランクから転げ落ちた拍子に地面に叩きつけられ、そのまま地面の上をのたうち回る。

法医学者として、どの程度の力で、どれほどの損傷が出るかは嫌というほど分かっている。

祈葉の脚の骨は、間違いなく私が折った。治療さえすれば歩くことはできるだろうけれど、もう二度と踊ることはない。

踊ることでしか生きられない人間にとって、それ以上の拷問があるだろうか。

そう思いながら、私は地面を引きずられている彼女の脚に視線を落とし、口元をゆっくりと持ち上げた。

私の視線があまりに露骨だったのだろう。絶叫していた祈葉が、びくりと肩を震わ...

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