第121章

妃那視点:

四方八方からの視線が、一斉に祈葉へと向けられる。

祈葉は真っ青な顔になっていたが、すぐさま朱司を指さして怒鳴った。

「朱司、妃那にいくら貰ったのよ! 私をそんなふうに貶めて! 私はあんたの彼女なのよ!? どうして金のために、ここまで私の名誉を汚せるわけ!? 私に死ねって言ってるのと同じじゃない! 私と団長の関係は真っ白よ! その動画とやらだって、どうせあんたがAIで作った偽物でしょ!」

「今のうちにやめておきなさいよね。これ以上しつこくするなら、警察呼ぶから!」

その切り返しの早さには感心したものの、私は両手を軽く広げて、いかにも無関係そうに口を挟んだ。

「いいわよ、...

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