第30章

妃那視点

 次に目を覚ましたときには、もう朝になっていた。

 葉夜の大きな手が、むにむにと私の胸を揉んでいる。

 私が目を開けたのに気づいた途端、彼は途端に目を輝かせてきた。

「なぁ、もう一ラウンドいっとく?」

 昨夜は明け方近くまで何度も抱き合ったせいで、身体はぐったり。脚のあいだなんて、じんじんと重だるい。

 ここでまた相手をしていたら、今日一日ベッドから出られなくなるのが目に見えている。

 私は容赦なく葉夜の手を振り払い、きっぱりと告げた。

「やだ」

「信じねぇな。口ではそう言って、ほんとはしたいんじゃねぇの?」彼はそう言いながら、キスをしようと身をかがめてくる。

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