第46章

金彦視点:

妃那の言葉を聞いた瞬間、頭の真上に雷が落ちたみたいだった。

祈葉とプールサイドでキスした時、周りには誰もいなかったはずだ。

思わず叫んでいた。

「なんで知ってるんだよ」

心臓がバクバクとうるさい。冷たい恐怖の波が、何度も何度も押し寄せてくる。

よりによって、妃那との婚約パーティーの日に祈葉とキスなんて――。

自分が情けなくて、ここで自分の頬を思い切りぶん殴ってやりたくなる。

けど、そんなことしたら「祈葉とキスしました」って自白するも同然だ。そうなったら、妃那との将来の可能性なんて、跡形もなく消え失せる。

そこまで頭が回った途端、俺は慌てて大声で否定していた。

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