第59章

妃那視点:

金彦は、私の言葉を聞き終えるやいなや、慌てて弁解した。

「誤解だよ。あのネックレスを落札したのは僕じゃない」

私は片眉を上げて、祈葉に視線を向ける。

祈葉は、泣きそうな顔で笑ってみせた。

「そうよ。こんな高い物に、どうして私が金彦のお金を使ったりするの? 妃那、パパとママに何度も言われたでしょう。『うちはお金があるんだから、男にお金なんて出させるな』って。忘れちゃった?」

自分は自立してますって顔をしながら、同時に、私が葉夜のお金を使ってるって遠回しに刺してくる。

私はわざと悲しそうにため息をついた。

「じゃあ、さっきの何十億も、ぜんぶパパとママのお金ってこと? ...

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