第63章

祈葉視点:

息を呑んだまま、私は練習室の中の少女から目を離せずにいた。

見れば見るほど、胸が高鳴ってくる。

最高。

やっぱり、私は運がいい。

振り付けが全然まとまらなくて焦っていたところに、天からこんな大物の贈り物が舞い込んでくるなんて。

ふふっ、神様まで私の味方をしてくれてるのよ。こんな状況で、私が負けるわけないじゃない

あの妃那、それから紗衣――せいぜい震えて待ってなさい。私がどれだけ会場を沸かせるか、その目で見るがいいわ

私はドアの外に立ったまま、立ち去らずに静かに彼女のダンスを最後まで見届けた。

一通り踊り終えて、彼女が息を整え始めたところで、私は手を叩きながら一歩...

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